アジェンダ・プロジェクト・京都

アジェンダ・プロジェクト・京都のブログです。 日々の活動、今後の活動予定、作成したビラなどをアップしていきます。

2016年02月

学習講演会  TPP「大筋合意」?!何が、どこまで決まったの?

2月21日、アジェンダ京都主催で、去る2月4日に参加12ヵ国が署名したTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)について、講師に大阪のAMネット事務局長の武田かおりさんをお招きして学習講演会を開催しました。『アジェンダ』でも2012年にTPPを特集(36号)していますが、秘密交渉のTPPの協定文が明らかになった現在、最終的にそこには何が書きこまれたのか、今後これによって私たちの暮らしはどう変えられようとしているのか、条文を読むだけではわからないTPPについて、13時半から17時まで、関心のある参加者で、まずはじっくり学習する場となりました。

 武田さんからは、農業に限らず私たちの生活のあらゆる場面に影響を与えるTPPの基本的な説明に続いて、TPPは今後も変わり続ける「生きている協定」であり、また、「日米対立」というよりは「(グローバル)企業vs,市民」としてとらえるべきことが提起されました。講演をお聞きして改めてわかったことは、TPPは条文が公表されても本当にわかりにくいことです。どの小委員会で何が議論されているのか簡単にはわからない、条文の中で使っている「言葉」の定義すら簡単にはわからない、協定本文だけでなくそれぞれの二国間交渉で何が決まったのかまで見ないと、わからないことなどです。今回の学習会の中でも具体的に紹介・議論されたことですが、日米間の並行協議で、日本政府の政策決定過程の審議会などに「利害関係者」として米国のグローバル企業の参加が明記されている一方、その逆は書かれていないことなどは驚きでした。しかもこれは、TPPが発効することが条件なのかどうか、それすら曖昧なままにされているそうです。全体を通じて、私たちにはもちろんですが、日本の政府や企業にとってもTPPに本当に「メリット」があるのか、それすら不明なこともわかってきました。

 一方、武田さんからは、昨年の「大阪W選」の際の「市民マニフェスト」の取り組みなど、地域から社会を変えていくことの可能性も紹介され、新自由主義に「反対する」だけでなく、積極的に「創っていく」ことも提案されました。さらに多くの人にこの問題について関心をもってもらうにはどうすればいいのか、講演の感想も交えて参加者で話し合われました。
 
 既に署名がなされ、政府がTPP対策費を予算案に盛り込んだりするなどしているためか、内容もよくわからないままにことが進められ、TPP批准反対の声は盛り上がりを欠いているように見えます。国内では3月8日に閣議決定、今国会での批准すら狙われているようです。しかし米国はじめ他国ではすんなり批准されるかどうか、まだまだ不透明な状況にあります。批准反対はまだ手遅れではないのです。
 TPPは現在進められている新自由主義的な規制緩和の大きなテコとなるものです。今、非正規雇用の増加をはじめ格差と貧困が広がっていますが、勘違いしてはならなのは、これは自然に「増えた」のでも「広がった」のでもないことです。非正規雇用は「増えた」のではなく、新自由主義的な政策によって意図的に「増やされた」のだということ、だからこそ、この流れは私たちの手で止めることもできるし、止めなければならないのだということを、強く訴えたいと思います。


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学習会 増田寛也著「地方消滅ー東京一極集中が招く人口急減」

1月31日、アジェンダプロジェクト京都の定例学習会を行いました。
今回は、増田寛也著「地方消滅ー東京一極集中が招く人口急減」の内容を報告し、参加者で議論しました。
これは「増田レポート」で知られる報告書を本にまとめたものです。 東京圏への人口流入は地方からの流出とその結果が「地方消滅」です。今後も人口移動が続いた場合、896の自治体が「消滅可能性都市」で、そのうち523は深刻だということです。
こうした状況を回避するのためには、戦略的に一極集中化を押さえ込み、地方の人口移転を促さなければなりません。
本書では「地方中核都市」を選定し、そこに資源や政策を集中的に投入してそれに接する周辺地区が有機的に結びつく構想を打ち出しています.
そのための具体例として、大学の移転、土地取得の優遇税制、若年層の就農援助などをあげています。
そうして人を増やすなかで、消費が生まれ、産業が起き雇用もつくりだされるとしています。

先日の報道では昨年の各地域の人口移転は、東京圏のプラス12万人が突出し、他のほとんどの地域がマイナスとなるなど、一極集中化は進んでいます。
中央の官僚達の抵抗も強く、消費者庁や文化庁の地方移転は、難航が予想されます。
なかなか解決策を出すのは難しいですが、これからも考えていくべき課題だと考えます。




次回
学習講演会 TPP「大筋合意」?!何が、どこまで決まったの?
日時  2月21日 13:30 

場所  京都大学吉田キャンパス吉田南構内(京都市左京区)

         総合人間学部棟 1104教室(1F 
講師  武田かおり さん (NPO法人AMネット事務局長)


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