12月11日、アジェンダプロジェクト京都の定例学習会が開かれました。
テーマは日本会議。
安倍内閣において隠然たる力を行使しているとも言われている日本会議。
その内実や歴史を青木理氏の著書を通して見て行きました。
日本会議は、天皇の尊崇や憲法の改正、伝統的」な家族観の強調など、極めて保守的な主張を持つ団体です。
そのような右派団体が多くの国会議員が所属する懇談会を持ち、とりわけ現在の内閣の閣僚のうち、20人中15人がそのメンバーとなっています。
歴史を見ると、97年に結成された日本会議の母体は、「日本を守る会」と「日本を守る国民会議」 が統合したものです。
元号法制化や「建国記念の日」制定などの運動を展開したこの右派団体のバックには、新興宗教の「生長の家」や神社本庁があり、人的にも財政的にも大きな力を持っています。
運動手法は「左派に学んだ」とされ、署名活動から地方議会の決議、国会の院内集会など「草の根」の運動を続けています。
元号法制化、教育基本法改定、など実現している課題も多くあります。
宗教的教義に裏打ちされた右派理論が政界で支持を広げ、280名もの国会議員が日本会議の議員懇談会に参加していることに危機感を持たなければなりません。
また、日本会議のような主張が受け入れられる素地があることも事実でしょう。
中国の台頭、日本の国際的地位の相対的低下、日本国内格差や貧困の拡大などがおこり、喪失感や不安感が増大ししています。それは排他的な言説や不寛容の風潮を強める土壌となっています。
こうした動きに対して私たちができることは、日本会議同様、これまでの地道で粘り強い闘いを続けることでしょう。
憲法改悪阻止、民族差別反対、原発を停止と新たなエネルギー政策の導入、などなどの課題について多数派を形成する取り組みを続けて行きましょう。


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