6月に行う企画です。
アジェンダプロジェクト京都も共催します。
是非ご参加ください。


◆講演  森瀧春子さん(世界核被害者フォーラム実行委員会・事務局長)
<講師プロフィール>
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)共同代表。NO DU(劣化ウラン兵器禁止を求める)ヒロシマ・プロジェクト事務
局長、ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)運営委員。広島生まれ。原爆投下直前に疎開、被爆を逃れる。被爆者である父や多くの被爆者、原爆孤児の中で育ち、特に、反核平和運動に半生を捧げた父、森瀧市郎の影響を強く受ける。中学校勤務時代には、平和教育・人権教育に取り組んだが、1996年に病気退職後は様々な平和活動に参加。とりわけ、インド・パキスタン両国の核保有に際して、核戦争の危険性を訴えて両国を数度訪問し、両国から平和教育のため若者を広島に招聘してきた。イラク戦争反対運動にも取り組み、戦争の直前・直後にイラクを訪問し、DU被害の実態調査などを行った。その後、日本各!
地で講演や写真展を行い、国際キャンペーンにも積極的に参加している。
今年11月に予定されている世界核被害者フォーラムの実行委員会・事務局長として準備を進めている。

◆日時  2015年 6月13日(土)13時開場 13時半開始

◆場所   京都大学総合人間学部棟 1B05教室
    (京都市左京区 京大吉田キャンパス 吉田南構内)
<アクセス>
・京都市バス停「京大正門前」すぐ
・京阪電車「出町柳駅」下車 南東へ徒歩約20分

◆参加費  800円(アジェンダ・プロジェクト各種会員および学生は600円)

「戦後70年」の今年は、米軍が広島・長崎に原爆を投下した「被爆70年」の年でもあります。これまで、自らの体験を語り世界に訴えてきた被爆者の献身的な努力があり、「核兵器は非人道的な兵器であり、廃絶すべきだ」という共通認識は世界に広がってきました。非核兵器地帯も広がっています。しかしその一方、「核抑止力論」は根強く、ピーク時の約4分の1になったとはいえ世界にはまだ1万6000発以上の核弾頭が存在し続けています。核保有国の核軍縮に向けた動きは遅々として進まず、逆に核保有国は増え、「核拡散」の危険性は高まっています。
 さらに核による被害は核兵器の使用に限られないことにも関心が向けられるようになってきました。アイゼンハワーによって「平和利用」として宣伝され始まった原発は、ウランの採掘から放射性廃棄物に至るまで、平常に運転しているときでさえ、そこで働く労働者に被曝を強制するものです。しかも後の世代に対して半永久的に「負の遺産」を残すことになるのです。ましてチェルノブイリ原発事故や福島原発事故は、周辺環境や住民に甚大な被害を与えてきました。原発は決して「平和利用」ではないのです。またかつての大気圏内核実験や、湾岸戦争・イラク戦争等での劣化ウラン弾による被曝の問題もあります。これらのことは、「核と人類は共存できない」という事実をはっきりと示しています。

こうした中で今年11月には広島で「世界核被害者フォーラム」の開催が呼びかけられています。ヒロシマ・ナガサキの被爆者をはじめ第五福竜丸被害者、ウラン鉱山被害、核実験被害、劣化ウラン弾被害、そして原発事故被害など、世界各地でこれまでの核利用によって生み出されたさまざまな被害について、「被爆70年」の節目にその被害者や専門家等が一同に会する画期的な機会となるでしょう。特に広島で開催されることにより、米国の「核の傘」に依存し続け、原発再稼働に異様なまでに執着する日本政府―安倍政権への痛烈な抗議の意思表示となることは間違いありません。

今回、このフォーラムの実行委員会事務局長をされている森瀧春子さんを京都にお招きしました。長年、広島で反核兵器の運動や劣化ウラン弾の禁止を求める運動に取り組まれてきた森瀧さんに、核廃絶にかける今の想いを語っていただきます。

多くのみなさまのご参加を呼びかけます。