8月27日のアジェンダ京都の学習会は、杉田敦著「デモクラシーの論じ方」をとりあげました。

以下、すごく簡単な報告です。

2L



 
























本書は、民主主義問題を語るうえで基本的な視点・論点を提示してくれるものです。

民主主義は様々内容を含んだことばであり、人によってそのとらえ方も違います。

ある人は、それを多数決に基づく制度と定義し、他方では人権を保障するための政治制度ととらえます。そのほかにも様々な解釈があることは言うまでもありません。

私が最近読んだ著書ではそれを「たくさんの、異なった意見や感覚や習慣を持った人たちが、一つの場所で一緒にやっていくためのシステム」(高橋源一郎「ぼくらの民主主義なんだぜ」)としています。

また、民主主義ということばは時代によって大きく異なるとらえ方をされてきたものでもあります。一部のエリート層にとっては、「無知な民衆」に権力を与える「危険思想」のように考えられてきたことの方が長いとする説もあります。現在のように、プラス、もしくはポジティブなとらえ方をされたのは戦後になってから、ということも学習会で話されました。


このように一筋縄ではいかない民主主義というものをどう考えていけばいいか、本書は対話形式で論を進めていきます。

A氏とB氏の対話は、多数派と少数派、二大政党制、言語や文化の同質性、徴税と社会保障制度、国民投票・住民投票、憲法との関係、等々具体的な事例を上げつつ展開します。

それらは現在、国内外で発生する様々な社会問題に関係することばかりです。

両人の討論には結論はありませんが、お互いの意見を積み重ねることで内容が豊かになっていきます。


民主主義は、すべての人の人権が保障されるという根本の考えを保持しつつ、その都度変化・更新し、完成されることのない概念なのかもしれません。



==========================

アジェンダ・プロジェクト・京都
京都市南区東九条北松ノ木町37-7
携帯 090-9998-9245
mail zetian78@gmail.com

==========================