10月2日、京都の障害者団体「日本自立生活センター(JCIL)」で介助者として働いている簗瀬仁志氏を講師に迎え、フィリピンの貧困の現状についての学習会が挙行された。
簗瀬氏はこれまでに10回の渡比経験をもち、主に都市部のストリートチルドレンの支援を行ってきた。
今回の学習会は、その具体的な取り組みと解決に向けた道筋を考えていくものとなった。
およそ7割が貧困層と言われるフィリピンにあって、路上に生活や稼ぎ口、遊び場を求めるストリートチルドレンは数万人いるとされている。 
麻薬やシンナー、売春、 様々な犯罪に巻き込まれる危険性をはらみ、極めて不衛生な環境な都会の路上に彼・彼女らは暮らしている。簗瀬氏は、その子どもたちに寄り添い物心両面の支援を続けており、学習会ではそのうちの数人の子どもにケースを報告した。
ある子どもは、親とともに駐車場で交通整理の仕事をしている。
家はあるが狭く子どもが多いために交代でしか入れない。路上においてあるカートで 寝るのである。
のちにわかったことだが、両親は薬物中毒で稼ぎや支援のお金も子どもたちの満足な食費や学費に回っていない可能性があるとのことだった。
また、ある子どもはグループからも外れて1人で行動しており、本人の話では日本生まれで叔父にフィリピンに連れられてきて、それから1人で路上生活をしているとのことだった。
簗瀬氏は、彼と長い間一緒に行動し、最終的にはストリートチルドレンを支援するNGOに引き取られることになった。

個人への援助、フェアトレードのような経済活動を通じた支援、NGOへの寄付など、支援のあり方は様々である。
簗瀬氏はマニラの路上で出会った個々の子ども、家族に関わり続けている。
その場合、お金の使い方など、生活について支援者がどこまで介入するかも難しい課題であり、今回の学習会でもそのことを知ることができた。
国レベルの政策によって貧困を解消していくことも必要であり、それに日本が関わっていくことが求められている。

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