5月27日の学習会は「NPO今熊野生活支援あしの会」の元副会長の西出さんに話をしていただきました。
同会は2010年8月に高齢者や障害者の買い物を支援するための会として発足しました。
地域住民や大学教員などが主なメンバーでした。
今熊野は神社仏閣が多く、観光地となっていますが、高齢化率は30%を越える市内でも高齢者の多い地域の一つです。しかも東側には坂道が多く、移動が大変です。日吉地区は大型車両は通行できないほど道が狭く、同会は路線バスが近寄れない地域にミニバスを通す運動でした。
京都急行バスとの折衝の結果、マイクロバス運行について合意し、翌2011年10月にバスを走らせることができたとのことです。

西出さんは利用者の調査を続けていきましたが、地域においてかなり利用者にばらつきがあることがわかりました。日吉町、南谷町など困っている高齢者がいるルートが道幅の関係で通れず、悔しい思いをしたことなどを語ってもらいました。
ボラティアの数が足りない、メンバーに若手がいない、資金難など会が抱えていた問題についても話していただきました。

融通がきかない行政とのやりとりの話にも興味深いものがありました。
地域公共協議会というものが開かれており、行政の交通担当、交通事業者、ボランティア団体、利用者が参加しています。西出さんたちがやっていたバス運行は募金や料金を取ると有償バス運行となり、行政の許可が必要でした。許可を受けた運行だと毎日運行が必要など、会の能力を越えていました。そのため「志納金」という名前にして料金をとることになりました。
助成金も積極的に応募しましたが、行政のものは不交付となり、民間のものは2件交付されました。

西出さんは住民のニーズを知るために、一軒一軒車とバイクの有無を確かめるために地域を歩いた話をしてくれました。地域を回り、地図に印を付けていったのです。車やバイクを持たない住民がいる家を回れるよう、さらに小さいミニバスを運行させようとしましたが、叶わなかったようです。

さらに、会の人間関係、政党との関係など運動を進める上で避けて通れない様々な問題についても話をしていただきました。
これからの私たちの運動にとっても有意義な学習会だったと思います。



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