10月8日、アジェンダ58号 平和憲法は変えさせない!
を使って学習会を行いました。


jour58

























衆院が解散され、主要各党が改憲を掲げて選挙戦を行っています。
とりわけ、その中でも憲法9条が議論の中心になります。
安倍首相が提示している9条の改憲案は、自衛隊の存在を条文に書き加え、1項2項は変更しないというものです。
この改憲案については、自民党内部にも異論が出ていたり、連立をくむ公明党はそもそも9条改訂に否定的です。このような状況で、選挙後の改憲の動きは予測が困難です。

学習会では、まず本誌の特集改題から報告がありました。
自衛隊の変遷を振り返り、戦後に9条が多くの人々から受け入れられたこと、1章の天皇条項と密接な関係があること、50年の朝鮮戦争を景気に自衛隊が発足し、以後軍備の増強を続けながらあくまで「戦力」ではないという立場をとっていたことなどが説明されました。
ベトナム戦争後に自衛隊の役割の強化が求められ、日米の軍事一体化が進められました。2015年の安保法制は、その一体化が極限に近いところまで進んだものと言うことができます。

安倍首相・自民党の改憲案の内容と問題点(清水雅彦)についても報告がありました。

安倍首相の9条改憲案は伊藤哲夫日本政策研究センター代表の「加憲論」を参考にしたものであると言われています。
これは現行9条を残したまま自衛隊を合憲化することを目指すものです。
05年と12年の自民党の改憲案では、2項を残す加憲案はなく、この間で出てきた案です。
9条に自衛隊の存在を明記することは単なる現状追認ではありません。
自衛隊を「普通の軍隊」として認め、現在も行われている海外派遣や軍備増強がさらに進められる可能性が高まります。9条がこれらの動きの歯止めの役割を果たしてきたのです。

学習会前には、9条改憲に反対する「3000万人署名」を行いました。
何としても改憲の動きを止めたいと思います。


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