2月25日、アジェンダプロジェクト京都の学習会を開催しました。
テーマは憲法カフェ。これまでも大橋弁護士に来ていただいて行ってきましたが、今回は2012年の自民党改憲草案を読み、同党がどのような考えを持って改憲を進めようとしているかを掴もうと試みました。

安部内閣は今国会中に改憲発議を目指しており、例年になくその動きは急です。3月25日の党大会にあわせて改憲案を具体化するとしており、党内の異論を封じながら安部首相の思惑どおりに進められています。
安部首相とその周辺による改憲案は、9条について現行の1項2項はのこしたまま、自衛隊の存在を明記する項目を付け加えるというものです。「最低限度の実力組織」との表現を加えたり、首相の指揮権を明記するなどの文案も報じられています。
9条の他にも緊急事態条項や教育の無償化(無償という言葉は見送られそうですが)、いわゆる「合区」の廃止、なども議論されていますが、改憲という多くのエネルギーを要する作業に見合わない内容です。
安部首相は改憲をすることが目的化しているように見えます。
一度「お試し改憲」をやり、市民を改憲に慣れさせそれを繰り返そうとしているのでしょう。
安部首相をはじめ、自民党の保守層がねらいがよく示されているのが、今回の学習会でとりあげた改憲草案です。
これは2012年、自民党が野党の時代にまとめられたものです。
全文の全面書き換え、9条における「自衛軍」の明記、基本的人権の制限、立憲主義の否定など、憲法のあり方を大きく展開するものです。
詳しい条文の解説は、当ブログの他の記事に譲りますが、自民党の本来のねらいを多くの人々に伝えていかなければなりません。
当会では、改憲に反対するために活動を続けます。


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アジェンダ・プロジェクト・京都
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